アトピー性皮膚炎について ~科学的に根拠があることとは?~|兵庫の小児科・小児心療内科・発達障害・起立性調節障害・不登校

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アトピー性皮膚炎について ~科学的に根拠があることとは?~

image001アトピー性皮膚炎は、乳幼児にはとても多い疾患の一つです。そして他の多くの疾患が医学的治療によって治るのと違い、アトピー性皮膚炎は医学的治療だけでなく、日常生活における様々なケアが重要となる疾患の一つです。そのため治療上不可欠なスキンケアや軟膏塗布などが母親にとっては多大な負担となり、うまく治らない時には、それが大きな育児不安要素となり、育児ストレスを増大させることもあります。小さい子どもはかゆみを我慢することができず、多くの子どもたちは激しく掻き破ります。一生懸命薬を塗って早く治してあげようと頑張っているのに、掻くことによってすぐに悪化してしまいます。本当にお母さんは大変なのです。

アトピー性皮膚炎は長期的にみるとほとんどのケースが完治します。乳幼児期には悪化と寛解を繰り返していた子が、小学校にあがるころにはほとんど症状が出なくなり、たまに軟膏が必要となる程度にまで改善することが多いです。ただ遺伝的要素が強く小学校以降も症状がみられる子も、ある程度の期間ごとに悪化と寛解を繰り返しながら、思春期を過ぎるころには治癒し、そのまま一生症状が出ないということが多いのです。しかし、短期的にみると、悪化と寛解を繰り返すため、時には強い皮膚症状とかゆみで日常生活もままならなくなることもあるかもしれません。ただ、入院を必要とするような重症例においても、ガイドラインに沿ったスタンダードな治療を行なっていけば数週間で寛解状態、すなわち軽度の症状はあっても日常生活に支障がなく、軽い薬物治療のみで症状がコントロールできている状態になるのです。夜もかゆみに苦しまずぐっすり眠れるようになります。

image001アトピー性皮膚炎の治療は、ある意味ではこの完治するまでの期間を、できるだけ楽な状態で過ごせるように薬を使って症状をコントロールしていくということなのです。ところが正しい知識を持っていないと、この「悪化と寛解を繰り返す」ということがなかなか受け入れられないのです。症状が改善していても寒い季節、あったまるとかゆみが出てきて少し掻くと皮膚症状が悪化することがあります。すると知識のない親は「治療を続けてきたのに悪くなった。あの病院の治療はだめだ。」と考えてしまい、勝手な判断で薬を使ったり、根拠のない民間治療に走ったりしてしまいます。アトピー性皮膚炎の治療は、長期にわたり様々な努力を必要としますが、この「悪化と寛解」に右往左往せず、信頼できる主治医をみつけて根気よくエビデンスに基づくガイドラインに沿って治療を継続していくことが重要なことと思われます。

次回は、アトピー性皮膚炎についての正しい知識を持っていただくため、病因や治療、薬の使い方や副作用、生活における注意点などについて、治療ガイドラインの内容に基づいた内容で書いてみたいと思います。

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