モグラたたき的子育て

子どもの多くは善悪をわかって生まれてきているわけではないのです。  しつけの意識、善悪を教えていくという意識がないとどうなるか………

子どもが歩き出したり、走りだしたり、飛び降りるようになったり、物を投げれるようになったり、いろんなことができるようになるのを見るのはとてもうれしいものです。小さい子はとてもかわいいので、喜ぶことを何でもしてあげたくなります。なんでも許してしまいます。何でも買ってあげたくなります。どんどん自由を与えてしまいます。

もちろんそれは子どもの情緒的安定や自発性を育てるためにとても大切なことです。ただ子どもの成長に合わせて、親が成長していかなかった場合に次のようなことが起こります。

万能感を得た子どもたちは、成長とともにできることが増えていきます。もし善悪のしつけをきちんと行なっていなければ、自分で行動を決めることなく、いいことも悪いこともなんでもしたがるようになります。 親は善悪の判断ができますから、子どもが取った行動の中から枠をはみ出したものに対してはコツン、コツンとモグラたたきのように叩くことになります。子どもは叩かれるか叩かれないかで自分のとった行動の判断をするようになるので、その判断基準、ものさしは、心の中には育たず、心の外に見い出すようになるのです。それでも素直に学べた子は良いのですが、最近では発達的になかなか体験から学べない子が増えてきていますし、やはりコツンコツンと叩かれることが多ければ、不満・怒り・苛立ちといったよくない心が育ってしまうことも少なくありません。最悪子どもが反抗しだしても親が変わらなかった場合は、大きな問題につながることもあります……。ちょっと注意されると、自分がとった行動が正しいか間違っているかに関係なく「うざい」と感じる人、怒りをぶつける人が育ってしまいます。

自由に育てることはいいのですが、自由には方向性が必要なんだということを知ってほしいと思います。人に迷惑をかけようが何をしようが好きにしてもいいという自由は教えないようにしましょう!そのためには小さい時から、しつけの意識が必要です。

子どもに対しては、「あらかじめあるべき姿を教えて、できたら褒める」子育てのほうが「自由になんでもさせて、間違ったら叱る」子育てよりも絶対にいいと思います!

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