心を育むには“にこにこ抱っこ”がとても大切!

image001抱っこばかりしていると「抱き癖がつく」とか「甘えん坊で弱い子になる」とか、よく耳にされるのではないでしょうか。これは間違っています。

かつてイスラエルの集団農場で、仕事に忙しい親たちが、子育てを効率よく合理的に行おうと、それぞれの親が自分の子どもだけをみるのではなく、当番制で分担して多くの子どもたちを一度に一人がみるというシステムを考えだし実行されました。そしてその結果、そうやって育った子どもたちの多くに重大な問題が見つかったのです。彼らは親密な人との関係を持つことができず、対人不安が強く、周囲には無関心で、何事にも無気力な傾向が目立つということだったのです。(日本でも最近このような子どもたち、増えていますよね。)

幼児期に特定の人(多くは親)との間に特別な結びつき、愛情に基づく安定した信頼関係(愛着)を築くことが、その子の一生に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって幸福に生きていくためにはとても大切なことなのです。

image002人に気ばかり使ってしまう人、対人関係が深まりにくい人、自分の気持ちを押し殺し相手に合わせてしまう人、傷つくことに敏感な人、人と交わることを心から楽しめない人、ストレスからうつになってしまう人、無気力・無関心・無感動といわれる人、こうした人たちに共通する問題として、幼児期の愛着形成の問題があるということもわかってきました。そしてこの愛着形成に大きな役割を果たすものこそが「抱っこ」なのです。いくら栄養を与えても抱っこが不足すれば、子どもの心はうまく育たないのです。抱っこを通じて暖かい親の愛が伝わり、人格の基礎が作られます。ですから「ゆったりとした気持ちでにこにこ抱っこ」を是非毎日してあげてください。「もう3歳だから…」とか「もうお姉ちゃんなんだから…」とか言わずに1年生になっても2年生になっても時には抱っこをしてあげたらよいと思います。よく抱っこをされた子のほうが、実は人間的には強く、たくましく育つのですよ。そして同時に、親としての成長にも大きなプラスになるのです。

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